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教授ご挨拶

皆さん、こんにちは。当研究室のホームページにお越しいただきありがとうございます。
私は、2023年10月に基礎看護学分野の教授を拝命いたしました内海桃絵と申します。

当研究室では、年代や疾病特性を限定せずに、多方面からのデータ収集、情報分析を通して、よりよいケアシステムのあり方、新しい看護技術の開発、質改善や人材育成支援に関する研究を進めています。

私の主な研究テーマは、感染管理と看護師教育に関することです。私が病院で働いていたころ、ある医師から「この患者さんが、感染症で亡くなることは絶対に避けたい。だから力を貸して欲しい。」と言われた言葉が記憶に残っています。感染対策は医療に関わる全ての人、患者、家族も含めて正しく実践しなければ効果を発揮しません。予防可能なのに、なかなか実現できない「医療関連感染ゼロ」。様々な分野の研究者、実践者の方々と共同して研究を進めています。

看護は人の命に触れる魅力的な仕事です。人の身体面、心理面の両方からアプローチして、対象となる人の健康、生活を支援します。私も看護師として、多くの魅力的な患者さんに出会い、かけがえのない経験をしました。一方で、命と向き合う厳しい仕事であることも事実です。どうしたら、もっと生き生きと看護師が働き、患者と医療者の双方が満足できるのだろう。これが、私のもうひとつの研究テーマです。

教育については、学部では、看護専門科目の入り口となる、看護の概念や役割、歴史、また看護を展開していくための基本的な知識、技術についての授業を担当します。看護の専門性を理解し、理論に基づいたものの見方や考え方ができること、基本的な看護技術を正確に実施できる学生の育成が必要と認識しています。大学院においては、看護の実践知、暗黙知を科学的根拠に基づいて示す力、看護の新たな価値を見出して広げる力のある人材の育成が求められています。それらを修得するための機会をできるだけ多く提供できる、きめ細やかな指導を心がけています。

私自身の研鑽に励み、皆さまのご協力をいただきながら、看護実践の向上に寄与する研究能力を備え、医療の進歩を先導し、またその成果を地域に還元できる人材を輩出できるよう努力したいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

京都府立医科大学医学部看護学科
京都府立医科大学大学院保健看護学研究科
基礎看護学分野 教授 内海桃絵
2024年3月吉日